木をふんだんに使った小学校を見学して来ました。

6月22日（月）さっきまで

先週の金曜日に、名古屋市天白区に新設された、
市立植田東小学校を見学する機会に恵まれ、
見に行ってきました。
設計をご担当された藤川原設計の原先生と
小学校の教頭先生に学校内をご案内いただきました。

天白区は子供の頃住んでいた所ですが、
さすがに随分変わり、この辺りも新しいマンション（低層）や
家が立ち並び、まさに新興住宅街です。

小学校は低層住宅地ということで、２階建で、
中庭をはさんでの北・南校舎棟・特別教室棟・
体育館棟からなっています。

校舎棟

一部にガラスブロック壁があり印象的です。

こちらは、特別教室棟と体育館棟

名古屋市では初めての、地域住民と先生を中心としたワークショップ
を開催したうえでの計画だそうです。

防災上、木造ではなく、RC（鉄筋コンクリート）造の校舎となった
そうですが、内部は床・壁・天井から建具、机やベンチなど
ふんだんに無垢材（主に杉材）が使われています。

児童の下足入れ


中に入るとすぐに木の香りがしてきます。

廊下はワークスペースとして利用されています。
教室の建具は取り払うことが出来、
ワークスペースとつなげ、
大きくオープンスクールとして様々な学習形態に
対応出来る造り方がしてありました。

なんと、その一部にはDENコーナー
（隠れ家的スペース）までありました。

こちらは、かわいいサイズの手洗いです。

トイレの前にはこれまたかわいい木のベンチです。


階段部分です。

こちらは理科教室の入口です。

これらの大きな窓は設計者側からの要望としては、
本当はもっと透明感があった方が良かった・・とか。
監理が名古屋市なので、ままならないことも。

一般教室内の家具は子供の成長に合わせて、
高さが可変できます。

なんでも、｢おやじの会｣なるものが作られ、
お父さんたちがみんなで作業するとのこと。
いい試みです。

ラウンジから中庭を見たところです。

中庭にもウッドデッキが。

北側校舎の南壁面には太陽光パネルも設置されています。


校舎棟の屋上には屋上緑化と、
屋上菜園も設置されていました。

プールは特別教室棟の屋上にあり、
なんとも気持ちよく泳げそうです。


各教室のサインももちろん木製で、
わかりやすく出来ていました。


住宅でもそうですが、いま無垢材、
それも国産の木が見直されています。
ワークショップという形態で地域の住民が参加
して作り上げた小学校の設計に無垢材と自然光と風を
うまく取り入れた建築計画が実現されたということが
非常に期待できるなあと思いました。
この先、トワイライトスクールも予定されているそうです。
単純に、｢いいなあ～、すばらしい！！｣と思いました。

ただ、インテリアの観点からは、
もう少し個々のデザインに統一感があってもいいのでは・・・？
とは感じました。

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タグ：無垢材 建築 小学校